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PS4Pro レビュー

前にPS4 Proのレビューをやると言いましたね。

 

hekil.hatenablog.com

約束どおり、やっていきますよ。

発生していた問題も、納得のいく解決法を見つけたので、そちらも紹介していきます。

PS4 Proとは

 PS4 Proは、以前から発売されていたPS4を、よりパワーアップさせたモデルです。

主に、CPUやGPUが統合されたAPUという部品が強化され、全体の性能は従来のPS4の2倍程にまで強化されました。

これにより、Proに対応したゲームタイトルは4kでの出力が可能になり、シェーダーによる質感の向上や、フレームレートの向上など、よりリッチで快適なゲーム体験が可能となります。

PS4 Proで遊んでみた

レビューの前に、最初に断っておく事があります。

私は4kテレビを持っていないので、ゲームは全て2kテレビへの出力となります。

恐らく、Proのレビューは殆ど4kテレビを所持してる方がやってると思うので、逆に参考になればとも思います。

では。

 

現在、主に遊んでいるゲームタイトルに仁王がありますが、仁王はPro対応のタイトルなので、ちょうど良かったです。

仁王は、コンシューマタイトルとしては珍しいのですが、フレームレート重視かグラフィック重視か、プレーヤーが選択する事が出来ます。

解像度を変動させて60fpsを維持する「アクションモード」と、フレームレートを変動させて解像度を安定させる「シネマティックモード」があるのですが、通常のPS4でアクションモードを選択すると、解像度が非常に低いです。PS3デモンズソウルと同じような画になります。

それがProになると、解像度1080pのくっきりとした画で、フレームレートは当然60fpsでヌルヌル快適。さらに水面や刀に反射する光であるとか、そういったグラフィックの質感も向上しています。

スクリーンショットで比較してみましょう

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1枚目が通常のPS4で2枚目がProのスクリーンショットです。モードは共にアクションモードです。

ススキを見比べてみれば、解像感の違いが分かるのではないでしょうか。これが60fpsで表示されるのですから、快適さは桁違いです。

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この2枚も同様に、1枚目が通常で、2枚目がProの画像です。

このステージは周りが水ばかりで、しかも瓦礫などの表示物が多くありますので、非常に解像度が落ちやすいステージです。

どこがどう違うかなんて言う必要もない程、くっきり感に差がありますね。

 

次はゲームを変えてFF15で比較してみましょう。

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FF15は発売後にパッチでProに対応したタイトルですが、メニューでPro用の高画質モードと、通常版相当の軽量モードがいつでも切り替えられます。

これも1枚目が通常の画質で、2枚目がProでの画質です。

Proの高画質モードでは、AAがリッチなものになり、より滑らかな表示になっているようで、特に遠方の表示物で違いが出ますね。

あと、地面を見比べてみると分かりやすいですが、砂利や草など、地面の凹凸がよりリアルに表示されています。

それと、FF15は近距離と遠距離で表示物の質感を変えていて、遠距離の物は簡易的な表示にして処理を軽くしていますが、高画質モードでは、その簡易表示に切り替える範囲が、より遠くになっています。

 

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テーブル席の座席下のマットを見比べてみてください。

1枚目の画像では、奥の方はただのグレー1色の床になってますが、2枚目はちゃんと凹凸が表示されていますね。

他にも、照明部分の角張が無くなっていたり、座席と座席の間に貼ってあるポスターの表示だったり、テーブルやソファーの側面の質感が、よりリアルになっていますね。

こうして静止画で比べるだけでは、これらは僅かな差に思えるかもしれませんが、こういった少しの差が、印象を大きく変えていくのです。

ちなみに、Proで軽量モードを選択すると、最大60fpsでの動作になります。画質を取るか快適性を取るか、非常に悩ましいですね。

Proは4kテレビを持っていないと意味がないと思われがちですが、2kテレビでも、質感の向上や快適性において、しっかりと恩恵が受けられることがお分かり頂けたでしょうか。

ハードウェアについて

ソフトについては分かったとして、本体そのものについて書いていきましょう。

まず、性能が強化されたことで、当然のごとく発熱も多くなります。

なので、本体のサイズは通常のものより大きくなっています。

また、冷却性能も必要になりますから、ファンのサイズは歴代のPS4で最大になっており、形状も変化しています。

排気孔のレイアウトも改善しました。以前は排気がケーブル類の下から出ていて、排気の熱がケーブルにダメージを与えていましたが、薄型PS4やProでは、ケーブル類が下になるので、排気はケーブル類に当たりません。

そして消費電力ですが、スペック上では通常よりもかなり多くなっていますね。ただ、これは電源の容量の数値であって、常にそれだけの電力が使われているわけではありません。

たとえば、Proに対応していないタイトルでは、CPUのクロックを落としたり、GPUのコアの一部を休止させて、通常のPS4と同じスペックになるように動作しますので、それらのタイトルをプレイしている時は、通常のPS4と同じ電力しか消費しないわけです。

さて、ゲームプレイで気になるのはファンノイズですが、これが中々に曲者でした。

私はPS4は発売日に買ったので、初期型からの切り替えとなりましたが、ファンの音自体は非常に小さいと言って良いでしょう。少なくとも初期型よりも音は小さく、Pro対応タイトルをプレイしても少し小さいくらいで、非対応タイトルならば無音に近いと言っても良いでしょう。ファンが大きくなったことで、冷却性能は非常に高くなっており、APUもシュリンクが進んで小さくなってますからね。

しかし、ここで大きな問題が。

振動との闘い

ファンの形状が変わったと書きましたが、横から見たときに台形だったのが、四角に変わりました。

これが原因かは不明ですが、非常に大きなバイブレーションが発生して、置き場所によっては不快な低音が響いてしまいます。

さらに天板が薄いプラスティックで出来ているので、たわみが共鳴して、やや高めの騒音が発生する場合がありました。

これが非常に耳障りで、色々と対策に取り組むことに。

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これはオーディオ用のハネナイトゴムのインシュレーターです。効果はありませんでした。

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続いては百均で売ってる防振ジェル。

この振動吸収能力は、かないまるさんのお墨付きです。

水色の方が軟らかくて振動を良く吸収しますが、粘着力が足らないので、透明で硬めなものと合わせて、インシュレーター代わりに貼っていきます。

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これは上手くいきました。低音の唸りが軽減されて、それほど気にならないレベルに落ち着きました。

 

 

しかし、まだ天板の共鳴があります。

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たわみが原因なら、上から押さえつけてやろうと、大理石の花台を乗せてみました。

最初は上手くいってたんですが、回転数で鳴る場所が変わるのか、安定しませんでした。

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ならばもっと強く矯正してやろうと、ステンレスに先ほどのゲルをつけて、たわみを補強しようとしました。これは中々良かったんですが、やはりずっと安定とはいきません。

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正直まいってたんですが、縦置きなら大丈夫かもと思い、別売りのスタンドを買って試してみました。

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影をイメージしたデザインということで、なかなか格好いいですね。

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これが抜群でした。

天板の共鳴どころか、本体を触った時に感じた振動が、殆ど消え去りました。

ただ、その分の振動はスタンドへ向かってますので、ここで低音の唸りが復活。そこで、スタンドの設置面に、これでもかというくらい防振ジェルを貼りました。4点支持では不安定なので、ハサミで形を整えて、スタンドの縁全体に貼るような感じです。

これがテキメンで、もう振動で悩まされることはありません。

横置きした時に振動が気になったら、縦置きを検討してみてください。

ブーストモード

先日のアップデートで、ブーストモードというのが追加されました。

これは、Proに対応していないゲームを、パワーアップした性能でフレームレートを向上させたり、ロード時間を短縮したり、処理落ちを軽減することが出来るというものです。

通常のPS4との互換性を完璧にするために、Proの設計は素晴らしく工夫されたものなのですが、消費電力のところで書いた機能制限を解除して、非対応のゲームもパワーアップさせてしまったわけです。

これも、完全な互換性を維持したおかげですね。

これの効果は素晴らしく、ロード時間は20%ほど短縮されましたし、たとえば無双シリーズですが、三国無双7エンパイアーズでは、処理落ちで敵が消えてしまう、所謂ステルスが減り、戦国無双4ではステルスが減った他、フレームレートが60fps付近で安定して、戦国無双3と同じくらいのヌルヌル感になりました。

まだPro対応ゲームは少ないので、こういった過去のタイトルでも恩恵が受けられるのは嬉しいですね。

PS4 Proは買いか

買いです。4kテレビを持っていない私でも、これだけ嬉しい事がありましたので、これからPS4を買う方は、断然こっちです。

まだ品薄気味なのが厳しいところではありますが、これは断然お勧めのゲーム機ですよ。

 

PlayStation 4 Pro ジェット・ブラック 1TB (CUH-7000BB01)

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”PlayStation 4”専用縦置きスタンド(CUH-ZST2J)

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