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断熱性と口当たりの両立 ON℃ZONE

抜群の断熱性で保温保冷に大活躍の真空断熱タンブラーは、今や知らない人がいない程の大人気商品になった。ゲーム中に飲むドリンクも、これに入れればぬるくなる事もないし、氷が溶けて水っぽくなったり、結露でコップがハイドロプレーニング現象を起こす事もないので、重宝していたのだが、いかんせん真空に耐えられるようにステンレスで作られているので、どうしても金属臭のようなものが口当たりを悪くさせていた。これを解決するために飲み口を樹脂で覆ったものもあるが、それはそれで樹脂っぽさがするので、理想とは言い難い。

そんな中、ついに見つけたと思ったのが、ドウシシャのON℃ZONE飲みごこちシリーズだ。

 

 

 

ステンレス製のタンブラーに、それとピッタリ収まるように作られたグラスを組み合わせたもので、真空断熱タンブラーの保温保冷能力と、グラスの心地いい口当たりを両立させた、現時点で理想に近いものだと思う。

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グラスがピッタリ収まるとは書いたが、実際には少し隙間が出来る。製造の難しさもあるが、実際に0.1mmの隙間もなく作ってしまうと、着脱する事が出来なくなるし、そこは当然といえば当然なのだが、問題点もないわけではない。

隙間が出来るということは、そこには空気が存在するわけで、断熱性能は純粋な真空断熱よりも落ちてしまうし、空気断熱の二重ガラスタンブラーのように、氷を入れた際に割れやすくなってしまう。しかもこのグラス部分は、飲み口の部分はそこそこ厚みがあって普通のグラスという感じだが、そこの部分は極めて薄くなっていて、なおかつ出っ張りがある。氷は慎重に入れなければ、すぐに割れてしまうだろう。無事に氷を入れられたとしても、口に傾けたグラスを元に戻した時の氷の移動で割れてしまうのではと、心配になってしまう。二重グラスと違って、割れたことに気づきにくいのも問題かもしれない。氷の欠片と思って口に入れたら実はガラス片で、ドリンクがブラッドオレンジジュースのようになってしまっては、温度もなにもないだろう。(ある意味冷えは保たれるかもしれない)

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グラス熱伝導効率が良いので、ステンレス部から飛び出しているグラス部分によって、どうしても熱交換が行われてしまう。ならば尚更氷を浮かべたくなるのだが、個人的にはタンブラーをあらかじめ冷蔵庫や冷凍庫で冷やしておく方が良いと思う。それでもステンレス100%のタンブラーより能力は落ちるが、数時間は冷たいと感じる温度をキープ出来るだろう。

氷の件で不満もないわけではないが、概ね満足出来る品物だった。元々氷を入れないビールなんかには、間違いなく最適なタンブラーと言ってもいい。元々ビール向けなのか、ジョッキタイプのものもラインナップされている。

 

 ON℃ZONEには飲みごこちの他にも、内部に保冷剤を挟んだ、とにかく冷えを追及したシリーズもあるのだが、この飲みごこちの方がより美味しく感じると思う。

今回はグラスに惹かれたが、ステンレスタンブラーをセラミックコーティングしたものもあるというので、口当たりの良さをある程度確保しつつ、安心して氷入りのドリンクを楽しむなら、そちらの方が適しているかもしれない。